軽井沢での野生動物問題
- 最終更新日:2024.04.22
- 公開日:2023.12.14Writer:
軽井沢には数多くの野生動物が生息しています。日常的には野鳥やリスを見かけることが多いですが、山奥にはキツネ、イノシシ、クマなども生息しています。
近年、野生動物との共存について注目されていますので、今回のブログでは軽井沢の野生動物問題についてご紹介します。

目次
軽井沢でよくみかける野生動物たち
軽井沢には様々な野生動物がいます。
よく見かけるのは野鳥やリスをはじめとした小動物です。別荘滞在中だけでなく、ちょっとした散策中にも見ることができます。
また、旧軽井沢や千ヶ滝といった木々の多い別荘地では天然記念物のニホンカモシカや二ホンヤマネなどの珍しい動物に出会えることもあります。
しかし、軽井沢の自然にはツキノワグマやイノシシ、ニホンザルといった危険な動物も生息しています。出会ってしまうと非常に危ないので、夜道や山道を移動する際には、鈴やラジオを鳴らして、出くわさないように注意しましょう。
軽井沢での野生動物問題
近年、日本各地で野生動物との共存について考えさせられる出来事が多発しています。特にクマ問題はとても深刻な状況ですよね。
軽井沢にもクマは生息しており、これまで居住地域への出没や、ゴミを漁るなどの問題がありました。しかし、2000年以降、NPO法人ピッキオがツキノワグマ保護管理に乗り出してからは、クマによる被害はほとんど発生していません。
また、クマの他にも、二ホンザルの出没が問題となっていました。近年ではサルの群れを町中で見ることはありませんが、山の中では注意が必要です。軽井沢町のホームページでは「餌を与えない、近づかない、追い払う、鍵を閉める」といった基本的なサル対策を推奨しています。
他にも、空き家や古家が増えたことによってアライグマ、ハクビシンによる被害も増えています。
私たちが日ごろからできる取り組み
人に馴れてしまった野生動物は、危害を加える可能性がある以上、かわいそうですが駆除の対象になってしまいます。そうならないためには、人に馴れさせないことや動物たちとの生活の境界線を明確にしていくことが必要です。以下では、私たちが日ごろからできる取り組みをご紹介していきます。
3-1.エサを与えない
人の居住エリアに出没してしまう野生動物のほとんどが、過去に人から食べ物を与えられた経験があると言われています。また、直接食べ物を与えていなくても、間接的に与えてしまっているケースもあります。それが次にご紹介するゴミ処理についてです。
3-2.正しくゴミ処理を行う
正しくゴミ処理を行えていないことによって、間接的に食べ物を与えているかもしれません。
庭先でのBBQや飲食はニオイを嗅ぎつけて動物が来てしまう可能性が高いため、その日のうちに、ゴミも使った道具もきっちりと片付けることが重要です。
また、軽井沢のハイシーズンである夏は、普段よりもゴミが増加します。ゴミステーションはたいへん混雑しますが、きちんと指定のストッカーやゴミ収集庫に捨て、扉をしっかりと閉めましょう。
3-3.空き地、空き家の管理をする
雑草が生い茂っている空き地や何年も使用していない空き家には、アライグマやハクビシンが棲みついてしまうことがあります。糞尿や悪臭によって近隣住民の生活に悪影響を及ぼしますので、日頃から適正な家屋の管理を行うことが重要です。
日頃からできる取り組みとしては、定期的に雑草を刈る、家屋の掃除点検を行うといったことが挙げられますが、自宅から遠かったり、建物が古く掃除ができるような状態でないこともあるでしょう。そういった個人で管理しきれない場合には、不動産会社に相談しましょう。
NPO法人ピッキオの取り組み
NPO法人ピッキオはツキノワグマ対策事業を行っています。その活動の中でも、ベアドッグによる追い払いはとても注目されています。
ベアドッグとは、クマを森の奥に追い払うための特別な訓練を受けた犬のことです。追い払うといっても、クマに襲い掛かることはなく、スタッフの指示に従って大声で吠えて追い払うため、クマを傷つけることがありません。
また、捕獲したクマには発信器を付け、位置情報や行動範囲を確認しています。居住エリアの近くにいるクマはべアドックによる追い払いを行っています。
☆軽井沢町の「軽井沢さるクマ情報」というマップでは、サルとクマの位置情報を確認することができます。
まとめ
野生動物に出会うことは、とても貴重な体験ですし、癒される瞬間でもあると思います。しかし、人間と動物の暮らしの「両方」を守るためには適切な距離感が必要になります。軽井沢で、野生動物を見かけた際には、そっと見守ってくださいね!
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